読書の秋 title:「余命10年」
今週のお題「読書の秋」
急に肌寒くなり、すっかり秋の陽気ですね♪
秋といえば、「食欲の秋」「運動の秋」などいろいろありますが、「読書の秋」も忘れちゃいけませんね。
私は今大学生なのですが、大学に入学してから、課題に追われ、読書からは距離を置いていました。
しかし、読書の秋という響きに背中を押され、小説に触れることにしました。
早速、本屋さんに足を運び、話題本やベストセラーなどさまざまな本を見ている中で、一つの本が急に目に留まりました。
それが、「余命10年」でした。
この本の内容を知らなくとも、タイトルや表紙を見たことがある方は少なくないのではないでしょうか。
実は「余命10年」は来春に映画化が決まった作品なのです。主演は坂口健太郎さんと小松奈々さんです。
タイトルからわかるように、余命10年を宣告された女性の最後の10年間を358ページにわたり、鮮明に描いている作品です。
この作品のおすすめしたいポイントは、
「ただ感動できるだけではない」ことです。
余命宣告された方を題材にした小説は正直いくつもあります。その中でもこのこの作品には残り僅かな余命を美談だけでは終わらせないリアリティがぎゅっと詰まっています。
趣味に没頭する姿、周りの人との関係性、余命との向き合い方、全てが鮮明でした。
恋愛の要素も含まれているのですが、その恋愛に対する考え方、そして決断は、特にリアルそのものでした。このリアリティと感動の掛け合わせこそが、他の小説では味わえないこの小説の特徴といっても過言ではないと思います。
というのも、実は「余命10年」の作者である「小坂流加さん」は2017年2月に38歳という若さでお亡くなりになられています。
この2017年2月というのはこの「余命10年」が発売されるたった3か月前なのです。
そんな小坂さんが最後まで思いを込めて、書き記した小説だからこそ、感動だけで終わらない深さ、リアリティが鮮明かつ繊細に描かれているのです。
私はこの本に出合えたことに感謝しています。本当に感動しました!
来春、映画化が決まった感動の話題作。そして、読書の秋真っ只中の今、ぜひこの本を読んでいただきたいと思っています。
そして、この感動を共有しませんか?
すこし余談にはなりますが、小坂さんが伝えたかった思いがぎゅっと詰まっているもう一冊の本「生きてさえいれば」も載せておきますね♪
私もいま10冊近く本を購入して、いろいろ読んでいるので、また紹介しますね。
では、よい読書の秋を。
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